こんな疑問を解消します!
- FXで失敗する人の特徴は?
- FXで失敗する原因は?
- 失敗を避けてFXで成功するコツは?
これからFXを始める方にとって失敗しているトレーダーの特徴や負ける理由を知ることはとても大切です。
FXで失敗する方には共通の特徴があり、それと同じようなことをしなければ失敗する可能性が減ります。
また、失敗している方の取引には逆に「稼ぐためのヒント」が隠されています。ここではFXで失敗する人たちの特徴を解説しながら、成功するためのコツもまとめてみました。
FXで失敗しないためには「リスク管理」が重要
まず大前提として、FXで失敗しないためには「リスク管理」が重要となります。なお、この場合のリスクとは損失のことです。
FXはいかに損失を減らして利益を増やすかがカギとなる投資です。「損小利大」といった表現の仕方もしますが、とにかく損失を最小限に抑えながら利益を伸ばしていくことを目指していきます。
そのためには「早めに損切りをする」「根拠のないポジションは持たない」といった判断が必要となってきますが、多くの部分に共通するのは「メンタルコントロールの重要性」です。
FXで負けるトレーダーの大半は自身のメンタルコントロールが上手くできないことによって失敗していきます。
FXで失敗する典型例
取引に一度失敗する → 負けを取り返そうと無謀な注文を出す → また失敗する → さらに多くの注文量を出す → 続けて失敗する
「感情的なトレード」「無謀な注文」「負けを取り返すために注文量を増やす」というのは負けトレーダーの典型的な特徴です。
こうした部分を掘り下げながら、FXで失敗する原因は何なのか?を詳しく見ていきましょう。
FXで失敗する人の6つの特徴
FXで失敗する人には6つの特徴があります。
FXで失敗する人の特徴
- FXの知識ゼロのまま取引スタート
- チャートの分析や確認不足
- 注文をすぐに出してしまう
- 損切りができない
- 感情的なトレードをする
- 自己資金と注文量のバランスが取れていない
失敗とまではいかなくても「なかなか上手く利益が出せない」という方には共通する部分があるかもしれませんので、こちらの内容をチェックしてみてください。
①FXの知識ゼロのまま取引スタート
初心者がFXで失敗する一番の原因は「勉強不足」です。知識がゼロのままFXを始めても上手く稼ぐことはできません。
FX取引は基本的に「買い注文」「売り注文」の2択です。価格が上がると予想すれば買い注文、下がると予想すれば売り注文を出すだけなのですが、この判断にはある程度の知識が必要となります。
為替相場はちょこちょこと価格が上がったあと、いきなり大きな下落を見せることも少なくありません。もちろん逆に価格が下がっていたと思ったら急激に上昇するパターンもあります。
この要因が何なのか?を理解して、チャートを分析することがFXでは必要です。そのため、FXを始める前には多少なりとも為替の仕組みなどを勉強しておきましょう。
②チャートの分析や確認不足
チャートの分析方法には大きく分けて「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」の2種類があります。
テクニカル分析 | 過去のデータや為替のサイクルをもとに、インジケーターやトレンドラインを使って将来の値動きを予測する方法 |
ファンダメンタルズ分析 | そのときの経済状況や経済ニュースによって多くの投資家がどう動くのか?という心理面を分析して値動きの予測に充てる方法 |
FXの取引にチャート分析は欠かせません。成功しているトレーダーはテクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方を組み合わせて、短期的~長期的な値動きを予測しています。
FXに失敗する人はこうしたチャートの分析不足、また注文を出すとき「本当にこの分析結果で大丈夫なのか」を確認する行為が不足しているわけです。
ひとつのテクニカル分析の結果では「買い注文が優勢」だとしても、別の分析結果では「売り注文の方が優勢」になることもあります。
そのため、多角的に分析をおこないリスクマネージメントをしながら注文と決済をおこなうというのが失敗しないためのコツと言えるでしょう。
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③注文をすぐに出してしまう
FXで失敗する方の典型的な特徴が「注文をすぐに出してしまう」というものです。
一度注文を出した後に「別のパターンの注文も出しておこうかな…」と余計なポジションを持ってしまうトレーダーは少なくありません。ちなみにFXの世界ではこうした行動を「ポジポジ病」と呼びます。
FXに不慣れな方の場合は不安な要素を消すために複数のポジションを持つことが多く、結果として利益が出るポジションと損失が出るポジションが相殺しあってしまうわけです。
FXで失敗する典型的な取引例
価格が上がると思って買い注文を出す → 予測と反して価格が下がり損失が出始める → 損失が出たままの買い注文を決済して売り注文を出す → 売り注文を出した後に価格が上がり損失が出始める → 結果として出した注文すべてで損失を計上する → 以降同じことの繰り返し
為替の値動きは常に上下していますので、そのときの動きだけに合わせた注文を出すのは非常に危険です。しっかりとチャート分析をおこない注文を出すのであれば、ある程度のラインまで損失を許容することが大事になってきます。
「少しでも損失が出たら決済をして次の注文を出す」「損失を補填するために新しい注文を次々と出す」というのはFXにおいて得策ではありません。
④損切りができない
前項に関わる点として「正しい損切りができない」というのもFXで失敗する原因のひとつに挙げられます。
損切りとは含み損のあるポジションを自ら決済する行為のことです。自分でマイナスを確定させるのはツライことですが、そのまま放置しているとダメージが大きくなってしまうのでどこかのタイミングでは損切りをしなければなりません。
つまり、この「損切りライン」を自分の中で決めておかないと大きなマイナスを被ってしまうということです。
もちろん損切りの目安はトレーダーごとに異なりますが、自分の中で「このポジションは○○円の損失まで許容する」「価格が○○円まで動いたら損切りをする」と決めたらそのルールに従うことが大切となってきます。
⑤感情的なトレードをする
一度取引に失敗した後、そのマイナス分を取り返すために「感情的なトレード」をおこなう人はFXに向いていません。
実際にFXをやってみると分かりますが、取引の失敗によって自分の資金が減ると非常に焦ってしまいます。そうした焦りや「自分のチャート分析は間違っていないはず」という気持ちが入り混じると根拠のない注文を繰り返してしまうわけです。
FXで失敗する人の多くはこうした感情的なトレードで資金の大半を失っています。そのため、一度取引に失敗したら少しの間「注文を出さない」などのルールを自分の中で作っておくことも大事と言えるでしょう。
⑥自己資金と注文量のバランスが取れていない
「自分が持っているお金と注文量のバランスが取れていない」というのもFXで失敗する原因のひとつです。
たとえば自己資金10万円の方がいきなり8~9万円分の含み損を出したとすれば、少しの値動きだけでもロスカットの対象になってしまいます。
もちろんこの例は極端ですが、これまでに挙げてきた「失敗するトレーダーの特徴」と合わせると無駄なポジションを持ちすぎて証拠金維持率をひっ迫させてしまうケースというのは少なくありません。
また、証拠金維持率がロスカットの基準まで下がると追証が発生します。
追証を支払うことになると口座に入金した額以上の損失が出てしまうので、とにかく最初のうちは高い証拠金維持率をキープすることを心掛けましょう。
FXで失敗しないためのコツ
ここからはFXで失敗しないためのコツを紹介していきます。
特に初心者の方はこちらの内容をよくチェックしておいてください。
FXで失敗しないためのコツ
- 自分ルールを作る
- デモトレードで経験を積む
- 余剰資金でFXを始める
①自分ルールを作る
FXでは「自分ルール」を作ることが大切です。
自分ルールとは損切りのラインや1日の取引回数、1回の注文に使う金額などをルール化したものを指します。
自分ルール・参考例
- 損切りの目安:ひとつの注文あたり○○円まで損失を許容する
- 利益確定の目安:ひとつの注文あたり○○円の利益が出たら決済をする
- 取引回数:1日の中で出せる注文は○○回まで
- 取引金額:1回の注文で使える金額は○○円まで
- 取引銘柄:メインで取引する銘柄を決めておく(米ドル円、ユーロドルなど)
- 取引時間:取引する時間帯は○○時から○○時まで
こうしたルールを作っておくと余計な注文を出さずに済みます。
また、口座の残高から損切りや利確のラインを決めておけば、すぐに資金が枯渇してリタイアすることもなくなるわけです。
②デモトレードで経験を積む
FXで失敗する人の多くは「準備不足」「経験不足」「勉強不足」といった特徴を持っています。そうした点を補うためにも「デモトレード」でFXの練習を積むことが大事になってくるわけです。
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FX会社の中にはデモ口座を用意しているところがあります。デモ口座ではバーチャルマネーでFXの取引ができますので、注文方法やチャート分析の仕方を学びたい方はぜひ利用してみてください。
デモ口座である程度の成績を残せるようになったらリアル口座での取引に挑むというのが初心者におすすめしたい流れです。
③余剰資金でFXを始める
「なくなっても生活に困らないお金」を使ってFXを始めるというのも重要なポイントです。
なくなって困るお金でFXを始めると1回の失敗だけでも焦ってしまい、上手く結果を残すことができません。
心と資金に余裕があれば落ち着いた取引が出来るようになりますので、まずは数万円といった少額からFXを始めてみてください。
FX初心者が注意したい失敗パターン
ここからは初心者が注意したいFXでの失敗パターンを紹介していきます。
FX初心者の失敗パターン
- 同じ口座で長期ポジションと短期ポジションを取る
- 証拠金維持率ギリギリの注文
- チャート分析への過信
同じ口座で長期ポジションと短期ポジションを取る
「長期用のポジション」と「短期用のポジション」を取ることはFX戦略のひとつではありますが、初心者にはあまりおすすめしない方法と言えます。
長期と短期の両建て
長期的に見ると価格が上昇傾向なので買い注文を出す → しかし短期的には下降トレンドが発生しているので売り注文で細かく利益を得る→ その後、価格が上昇して最初の買い注文に利益が出始めたらキリの良いところで決済をする
こちらがいわゆる同一口座内での両建て戦略です。稼いでいるトレーダーの中にはこうした方法を活用している方も少なくありません。
しかし、初心者が同じことをやろうとすると高い確率で失敗に終わります。
というのも、上の例で考えると途中までは長期のポジションに大きな含み損が発生するわけですが、初心者にはそのマイナスに耐えられるだけの資金的余裕や分析結果への根拠がありません。
結果的に売り注文での利益が買い注文の損失を上回らずに終わってしまうことが大半なので、最初のうちはひとつの注文に集中した方が得策と言えるわけです。
証拠金維持率ギリギリの注文
証拠金維持率がギリギリになるような注文は失敗の原因となりますので止めておきましょう。
なお、国内FX会社の多くではだいたい証拠金維持率100%がロスカットの目安になっています。
初心者の場合であれば最低でも証拠金維持率500%以上をキープしておいた方が良いので、注文量は自己資金の2割程度に留めておくべきと言えるでしょう。
チャート分析への過信
自分がおこなったチャート分析の結果を信じすぎてしまうというのもFX初心者に多い特徴です。
チャート分析を学び、その結果として何度か利益を得られると「自分の分析方法は正しい」と思い込んでしまいます。しかし、為替の値動きというのは常に一定ではありません。
優れたトレーダーでも分析に失敗して損失を出すことがあります。そのため、初心者がチャート分析を過信して大きな注文を出すことは危険な行為と言えるわけです
FX初心者が失敗しないためのQ&A
それでは最後に初心者がFXに対して疑問に感じる部分をQ&A形式で解消していきましょう。
FXで借金を負う仕組みとは?
FXで借金を負ってしまう主な原因は「追証」です。追証は証拠金維持率が一定を下回ったとき、または口座残高がマイナスになったときに請求されます。
「追証を払わなければ保有している注文が強制ロスカットされてしまう」⇒「追証を支払う」⇒「さらに含み損が増えて証拠金維持率が下がる」⇒「追証を支払う」というのがFXで借金を負う典型的なパターンです。
追証を支払うくらいまで含み損が増えた場合には、一度すべてをリセットして一から取引をやり直した方がダメージも少なくなります。
ナンピンなどの手法は本当に効果がある?
FXのトレード手法には様々なものがあります。ナンピンと呼ばれる手法もそのうちのひとつです。
ナンピンは予想とは異なる方向に値動きが進んだとき、さらに注文を買い増して利益が出るラインを現在価格に近づける手法となります。
ちなみにこうした手法を使って利益を出している方もいますが、初心者にはあまりおすすめしません。というのも、損失が出ている状態でマイナス方向への注文を増やせば、より状況が悪化する危険性があるからです。
もちろんその後に価格がV字回復して利益が出ることもありますが、初心者にはハイリスクな方法と言えるでしょう。
どんな経済ニュースをチェックすれば良い?
FXで稼ぐためには経済ニュースをチェックすることも大事です。特に各国が発表する経済指標は為替の値動きに大きな影響を与えるので確認が必須と言えます。
ちなみに経済指標は各FX会社が用意する「経済カレンダー」で確認ができます。また、経済指標発表以外にも日本やアメリカといった経済主要国の要人の発言は重要です。
経済専門のニュースサイトアプリやFX会社のアプリをスマホにインストールしておけば、こうした情報をリアルタイムで取得できますので参考にしてみてください。
FXで失敗しないためには事前の準備が大切
FXで失敗する人の特徴や失敗しないために知っておきたいポイントを紹介してきました。
ご覧いただいた内容をまとめると「FXで失敗する人は様々な準備が不足している」と言えます。
トレードの経験、チャート分析の勉強、取引に使える資金など用意しておくべきものはたくさんあり、その準備を怠ると失敗する可能性が高くなるということです。
その上で初心者の方には「デモ口座で練習を積む」⇒「なくなっても問題ないお金で実際の取引を始める」という流れをおすすめしますので、ぜひ試してみてください。