こんな疑問を解消します!
- スキャルピングでおすすめのFX口座は?
- スキャルピング口座を選ぶ際のポイントは?
- スキャルピングの注意点は?
スキャルピングとは短期的な売買で利益を積み重ねる取引手法です。
この記事では、そんなスキャルピングでおすすめのFX会社を紹介していきます。
スキャルピング用の口座を選ぶときには「スプレッドの狭さ」「約定力の高さ」「短期売買の可否」といった点が重要です。
また、合わせてスキャルピングのメリット・デメリットについても解説していますので、初心者の方はぜひ参考にしていってください。
スキャルピングとは?
FXの取引手法は「注文を保有する期間」によって大きく3つのパターンに分けられます。
FX取引の種類
- スキャルピング:超短期売買(数秒~数分)
- デイトレード:短期売買(数時間~1日以内)
- スイングトレード:中期売買(数日~数週間以上)
ご覧のようにスキャルピングは注文を保有する期間が最も短い取引手法です。
まずはそんなスキャルピングの基本概要から見ていきましょう。
短期的な売買で利益を積み重ねる手法
トレード手法 | スキャルピング | デイトレード | スイングトレード |
取引期間 | 数秒~数分 | 数十分~1日 | 数日~数週間 |
利幅の大きさ(目安) | ~10pips程度 | 10pips~100pips程度 | 100pips以上 |
1日の取引回数 | 数十回~数百回 | 数回〜十数回 | 0回~1回 |
ポイント | スプレッド、損切り | 損切り、テクニカル分析 | チャート分析、スワップポイント |
スキャルピングは細かい値動きをキャッチして素早く売買を繰り返す取引手法となります。
デイトレードやスイングトレードとは違い、1日に数十回~数百回もの注文をおこなうところが特徴的な部分です。
なお、スキャルピングをおこなう目的としては大きな損失を被るリスクを抑えながら、小さい利益をコツコツと積み重ねていくといった点が挙げられます。
簡単に言えばローリスクローリターンな投資スタイルとなりますが、いきなり高額な注文を出すのは不安という初心者の方にもおすすめです。
また、スキャルピングをメインにおこなっていたとしても、チャンスがあればひとつのポジションの利益を伸ばしていくことも可能です。
このあたりはトレーダーの実力次第で結果も変わってきますが、次にスキャルピングのメリット・デメリットを解説していきましょう。
スキャルピングのメリット
スキャルピングのメリットには以下のような点が挙げられます。
メリット
- レンジ相場でもトレンド相場でも使える手法
- 1日の中で何回もチャンスがある
- 初心者でも挑戦しやすい
- 大きな損失を被るリスクが少ない
- マイナススワップの影響を受けない
スキャルピングの魅力はレンジ相場でもトレンド相場でも使えるところです。レンジ相場の場合は「高値で売り注文」「安値で買い注文」を繰り返せば小さい利益が積み重なっていきます。
また、スキャルピングは初心者でも挑戦しやすい取引手法なのですが、特にトレンド相場のときは注文のタイミングが分かりやすいと思います。
また、取引に失敗してもすぐに損切りをしてしまえば大きなダメージを受けません。スキャルピングの場合は1日のうちに何度もチャンスがやってきますので、ひとつの注文に固執する必要がないわけです。
さらにスキャルピングには「マイナススワップの影響を受けない」といったメリットがあります。通貨ペアの種類と注文の方向によっては、翌日にポジションを持ち越すことで「マイナスの金利差額」を支払うケースも出てきます。
しかし、スキャルピングの場合はその日のうちにポジションを決済してしまうので、スワップポイントがプラスでもマイナスでも関係ないわけです。
スキャルピングのデメリット
続いてはスキャルピングのデメリットを見ていきましょう。
デメリット
- 1回の注文で大きな利益は得られない
- 取引に関わる時間が長い
まず短期売買には大きな利益を出しづらいといったデメリットがあります。これは大きな損失リスクを回避している分、仕方ないことと言えるでしょう。
また、スキャルピングで稼ぐ場合にはチャート画面を見続けて、短期勝負に最適な相場を見極める必要があります。そのため、時間とストレスはそれなりに掛かると言えます。
ただし、FXで稼ぎたいと本気で考えるのであれば、こうしたチャート分析や相場のチェックといった努力は必須です。スキャルピングは初心者でも実践しやすい手法なので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
スキャルピング口座を選ぶときのポイント
ここでは、スキャルピング用の口座を選ぶときに「知っておきたいポイント」をまとめました。
どういった条件のFX会社がスキャルピングに向いているのか?といった部分をご覧になっていってください。
スキャルピング口座を選ぶ際のポイント
- スプレッド
- 約定力
- 利用規約
スプレッド
スキャルピングをする上では「スプレッドの幅」が重要となってきます。なお、スプレッドとは買値と売値の差額のことです。
FXでは「買値」で買い注文をおこない、その注文を売るときには「売値」で決済します。売り注文の場合はこの逆となりますが、その差額(スプレッド)が大きいと得られる利益が減ってしまうわけです。
そのため、スキャルピングメインで勝負するならスプレッド幅が狭いFX会社を選ばなければなりません。
スプレッドの具体例
- 米ドル円のスプレッドが「0.002円(0.2銭)」と仮定
- このとき1万通貨の注文を出した場合のコストは「0.002円×1万通貨=20円」
- これがスプレッド「0.003円(0.3銭)」ならコストは30円
- 選ぶFX会社によって「30円-20円=10円」というコストの差が出る
- スキャルピングは回数をこなす取引手法なので10円の違いでも結果に大きな差が出てしまう
仮に1日30回、1ヶ月に900回の取引をおこなった場合、スプレッドの幅が「0.001円」でも違うと結果として残る利益額が「9,000円」も変わってきます。
年間で考えれば10万円以上の差となりますので、スプレッドの数値というのはよくチェックしておきましょう。
比較記事:FXスプレッド(手数料)をFX会社のタイプ別に徹底比較
約定力
約定力とは注文ボタンや決済ボタンを押した後、実際にその注文が通るスピードや確率のことを指します。
なお、約定力はFX会社が用意する取引システムやサーバーの力によって変わってくるものです。
約定力が劣るFX会社を使っていると思った通りのタイミングで注文が出せなくなり、結果的にスキャルピングが上手く機能しなくなります。
また、注文拒否や思いがけないスリッページが発生することもありますので、スキャルピングに挑むなら約定力を強みとしているFX会社を選びましょう。
利用規約
FX会社を選ぶときには「スキャルピング(短期売買)」を認めているかどうかも確認しておいてください。
国内のFX会社の中には「サーバーに負担が掛かる」といった理由でスキャルピングをNGとしているところもあります。
ちなみにスキャルピング不可のところで短期売買をおこなっていると、FX会社から注意や警告を受けることもあります。
FX会社からの注意や警告を受けても意図的な短期売買を繰り返しているとサービスの利用停止といった処分が下されますので注意しましょう。
スキャルピング用口座におすすめのFX会社3選
続いては、スキャルピングに適したおすすめのFX会社3選を紹介していきます。
どのFX会社も「狭いスプレッド」「スキャルピング可」となっていますので、ぜひ口座選びの参考にしてみてください。
他のFX会社とスペックを比較したい方は、以下の「FXおすすめ口座比較」の記事をご覧ください。
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ヒロセ通商(LION FX)
こちらはヒロセ通商が提供する「LION FX」です。LION FXはスプレッドの狭さに加えて高速の約定力を強みとしています。
主要通貨ペアのスプレッド
- 米ドル円:0.2銭
- ユーロ円:0.4銭
- ポンド円:0.9銭
- 豪ドル円:0.6銭
- NZドル円:0.8銭
- ユーロ米ドル:0.3pips
※スプレッドは原則固定例外あり
今回ピックアップした3社のうちLION FXは「NZドル円」のスプレッドがもっとも狭いFX会社です。NZドル円は「米ドル円」や「ユーロ円」と比べて価格が安いといった特徴があります。
そのため、米ドル円などよりも少ない資金で注文が可能です。価格が安い通貨ペアでスキャルピングに挑戦したい方はLION FXを選んでみてください。
また、LION FXは約定スピード「最速0.001秒」(平均0.003~0.005秒)といった取引環境を用意しています。
トレイダーズ証券(みんなのFX)
トレイダーズ証券の「みんなのFX」もスキャルピングに適したFX会社です。
主要通貨ペアのスプレッド
- 米ドル円:0.2銭
- ユーロ円:0.4銭
- ポンド円:0.8銭
- 豪ドル円:0.6銭
- NZドル円:1.0銭
- ユーロ米ドル:0.3pips
※スプレッドは原則固定例外あり
みんなのFXの場合は、3社のうち「ポンド円」がもっとも狭いスプレッドとなっています。
ポンド円は激しい値動きを特徴とする通貨ペアです。そのため、短期的な売買でも他の通貨ペアより大きな利益が期待できます。
また、みんなのFXも約定力に定評があるFX会社です。その約定率は驚異の「99.9%」となっていますので、基本的には約定拒否や予想外のスリッページが起きません。
GMOクリック証券(FXネオ)
GMOクリック証券が提供する「FXネオ」は、深夜帯でもスプレッドが変化しないといった特徴を持っています。(一部通貨ペアは変動あり)
主要通貨ペアのスプレッド
- 米ドル円:0.2銭
- ユーロ円:0.5銭
- ポンド円:0.9銭
- 豪ドル円:0.6銭
- NZドル円:1.2銭
- ユーロ米ドル:0.4pips
※スプレッドは原則固定例外あり
大半のFX会社では深夜2~3時ごろからスプレッドが大幅に広がる設定となっています。そのため、ニューヨーク市場がクローズへと向かうタイミングで短期売買をおこなうのが難しい環境と言えます。
しかし、GMOクリック証券のFXネオなら常に同じスプレッド幅でスキャルピングができるわけです。これは短期売買メインのトレーダーにとって大きなメリットとなります。
こういった特徴もスキャルピングをする上では欠かせない部分と言えますので、ぜひ参考にしてみてください。
FXのスキャルピング取引に関するQ&A
それでは最後にFXのスキャルピング取引に関する疑問をQ&A形式で解消していきます。
スキャルピングで勝つためのコツは?
スキャルピングで勝つためのコツは色々とありますが、初心者であれば「トレンド相場」や「一時的な価格の上昇・下降」を狙ってみてください。
為替のチャートを見ていると、なぜかいきなりレートが乱高下する瞬間というのがあります。レートが激しく動いているときは「経済指標発表」「臨時の経済ニュース」などが関係しているのですが、とにかくチャートをよく見ておくことが重要です。
スマホしかなくてもスキャルピングはできる?
スマホしかなくてもスキャルピングは可能です。
また、当記事で取り上げたスキャルピング向きのFX会社からも優れた取引アプリがリリースされていますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。
海外FX口座はスキャルピングに適している?
海外FX口座もスキャルピングには適しています。海外FXではスキャルピングを禁止しているところがほとんどないので、短期売買がしやすい環境と言えるでしょう。
ただし、海外FXの場合は取引に使用するレバレッジが数百倍となっています。そのため、一瞬で残高が0円になることもあり得るわけです。
スキャルピングのメリットである「ローリスク」という部分がなくなってしまうので、初心者の場合は国内FX会社を利用してみてください。
スキャルピングで稼ぐなら国内FX会社の口座開設がおすすめ
スキャルピングが可能なおすすめの国内FX会社3選を紹介してきました。
また、合わせてスキャルピングをする上で大事なポイントも解説しましたが、やはり「スプレッドの狭さ」と「約定力の高さ」は重要です。
スキャルピングはローリスクローリターンな取引手法なので初心者でも実践しやすいと思います。最初のうちは相場が分かりやすく動いているタイミングで注文を出して、堅実に利益を積み重ねていきましょう。