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FX自動売買は大損する危険性がある?結論あり!失敗パターンと対策

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鈴木 拓也

株式会社フィンテラス 代表取締役
日本証券アナリスト協会認定アナリスト
1987年生まれ、静岡県出身
明治大学理工学部卒業、東京工業大学大学院修士課程修了後、三井住友銀行に入行
東京本店にて為替のアルゴリズム取引、香港支店にて為替のカスタマーディーラー及び、インターバンクディーラー業務に従事し独立
FXや株式投資で運用し、金融資産は数億円
FXを中心とした投資教育のWebメディアやスマホアプリを運営
詳しいプロフィールはこちら

こんな疑問を解消します!

  • FX自動売買は大損する危険がある?
  • FX自動売買で大損するパターンとは?
  • どうすれば大損を回避できるか?

この記事では「FX自動売買で大損する危険性はあるのか?」について、様々な情報を紹介していきます。

FX自動売買は日中チャートを見ることが出来ない方に、おすすめの取引手法と言えます。

ここでは、そんなFX自動売買のリスクや損失を生まないための知識を分かりやすくまとめました。「FXの自動売買に興味がある」という方は、ぜひこちらの内容を参考にしていってください。

FXの自動売買は大損リスクがあって危険なのか?

結論から先に伝えますが、FX自動売買(システムトレード)で損失が発生することはあります

しかし、これは自動売買に限った話ではなくFX取引全般に言えることです。どんな取引方法でも運用の仕方を間違えば大損をする危険性があります。

もちろん、自動売買に関する知識や正しい使い方を学んでおけば大損のリスクを回避できますので安心してください。

自動売買の魅力は自分がチャートを見ていなくても自動的に取引をおこなってくれるところですが、大きな注文を出している場合には小まめに損益をチェックすることが大切と言えます。

鈴木拓也
こうした基礎的な部分を理解した上で、次はFXの自動売買を利用していて大損となるパターンや回避する方法を見ていきましょう。

FXの自動売買で大損するパターン

FXの自動売買で大損してしまうのは以下のパターンに当てはまる方です。

  • 自動売買の仕組みを理解していない
  • 自動売買を信用せず自分で取引してしまう
  • 損切りの設定自体が間違っている

それぞれのパターンについて詳しい説明を加えていきましょう。

①自動売買の仕組みを理解していない

国内のFX会社が提供する自動売買の仕組みを理解していない方は大損するリスクが高まります。

自動売買の種類

  • リピート型
  • ストラテジー選択型
  • ストラテジー設定型

国内FX会社で採用されている自動売買システムは主に上記の3つに分類されます。このうち比較的簡単なものが「リピート型」です。

リピート型とは設定した金額に達したときに「買い注文」「売り注文」をおこない、売買間隔も事前に決めておくというものです。自分が決めた値幅に対して半永久的に取引を繰り返すところが大きな特徴と言えます。

しかし、たとえばこのリピート型の自動売買システムを利用して「ドル円=130円で買い注文」「その後ドル円=130.50円になったら決済する」という設定を加えたとしましょう。

この時、ドル円が130.00円あたりで止まり、そのまま下落することも十分にあり得ます。

そうなると、保有する買い注文は下落した分だけ含み損を抱えることになってしまうわけです。さらにこのとき、適切な損切り設定をおこなっていなければ大きなマイナスに繋がってしまいます。

上記のように自動売買の仕組みを分かっていないと多額の損失を生んでしまいますので、事前の勉強が必要ということです。

ちなみにストラテジー選択型とは、あらかじめ決められた法則に従って注文を実行する「ストラテジー(プログラム)」を選んで自動売買をおこなう方法、ストラテジー設定型とはそのプログラムを自分なりに設定して実行するという方法となります。

ストラテジーを使った自動売買もリピート型と同じように設定を間違えれば損失が発生してしまいますので、利用する前にはその内容をよく確認しておきましょう。

②自動売買での注文を自分で取引してしまう

FX会社が提供する自動売買システムの中には自分で決済できるものもあります。自分で決済できるのはメリットとも言えますが、場合によってはデメリットになることもあるわけです。

たとえば、自動売買で注文したポジションにある程度の「含み益」が出たとしましょう。しかし、設定した決済価格まではまだ距離があるとします。

このとき、決済価格に届かず「値動きが反転するのでは?」と判断した場合には自分で決済をおこなうことにより利益を確保できます。これはメリットと言える部分です。

しかし、自動売買で注文したポジションに「含み損」が出ているときは、自分で決済をすることによって余計な損失を重ねることになりかねません。

簡単に言えば、まだ損切りのラインまで達していないのに自分の判断で決済をしてしまうと、その後の値戻りで損失が少なくなる(または利益が出る)チャンスを逃してしまっているわけです。

含み損が出ているときは我慢できずに決済をしてしまう人も多いのですが、それを繰り返していると小さなマイナスが溜まって大きな損失になってしまいます。

③損切りの設定を間違えている

先ほども少し触れましたが損切りの設定というのは非常に重要です。

損切りの設定が曖昧だと、大きなマイナスが出ていてもそのままポジションを保有し続けてしまいます。かといって、少しのマイナスで損切りをしていても利益が出ません

損切りの設定はとても繊細なのですが、ひとつの注文に対して許容できるマイナス額を事前に決めておくと適切な決済価格が分かってきます。

自動売買をおこなう場合には、こうした損切り設定を理解するためにもデモトレードなどで練習を積んでおきましょう。

 

鈴木拓也
FX自動売買であっても、相場を予想するテクニカル分析の基礎知識は最低限必要です。不安な方は、以下の記事もご覧ください。

記事:FXのテクニカル分析とは?初心者におすすめのインジケーター3種類

FXの自動売買で大損しないためには?

続いてはFXの自動売買で大損しないための知識を紹介していきます。

大きな損失を生んでしまう方のパターンを学んだ上で、自動売買の仕組みをさらに理解しておけばリスクを回避する確率もアップします。

①運用するストラテジーの内容を把握しておく

ストラテジー選択型や設定型の自動売買システムを利用する際には、自分が選ぶストラテジーの内容をしっかりと把握しておきましょう。

ストラテジーとは、簡単に言えばFXの注文を繰り返すプログラムのことです。各ストラテジーには異なる分析方法や注文形式が組み込まれています。

また、ストラテジーには得意とする通貨ペアや注文期間があります。仮にドル円の値動きに特化したストラテジーがあったとして、そのストラテジーをポンド円の自動売買に使っては成果が得られないといったイメージです。

注文期間については「短期売買(スキャルピング)」「中期売買(デイトレード)」「長期売買(スイングトレード)」という形に分けられます。

短期売買では1回の取引で大きな利益は得られないものの、損失も大きくなりにくいといった特徴があります。なお、長期売買はその逆と考えれば分かりやすいかもしれません。

このようにストラテジーには様々なタイプがありますので、利用するときには自分の考えに合ったものを選択しましょう。

②荒れた相場のときには自動売買をストップする

相場が激しく動いているときは自動売買で大損する可能性が高くなります。というのも、自動売買の弱点は値動きの急変に対応できないところです。

特に経済指標発表後や大きな経済ニュースが飛び込んできたときというのは相場が荒れます。一時的に価格が大きく上昇したと思ったら、その何倍もの下落を見せるといったケースも少なくありません。

こうした相場のときに自動売買システムを使っていると、想定外の損失が生まれやすいので一旦注文をストップさせておきましょう。

どちらかと言えば自動売買は「レンジ相場向き」のトレード方法です。価格が同じくらいの値幅で動いているときに効果を発揮する自動売買システムが多いので、相場のチェックだけは欠かさないようにしてください。

 

鈴木拓也
自動売買を使う場合でも、1週間のマーケットイベントは必ず事前にチェックするようにしましょう。おすすめのニュースサイトやアプリは以下の記事で紹介しています。

記事:【プロ推奨】FXで役に立つニュースサイトとおすすめ情報収集法

③証拠金維持率に余裕を持たせる

「証拠金維持率」はFX取引をする上で重要なポイントのひとつです。

注文に必要な証拠金額と自分が保有する口座残高の割合が証拠金維持率となりますが、このパーセンテージが一定を下回ると強制ロスカットが発動します。

なお、国内のFX会社だと「証拠金維持率100%」あたりをロスカットの目安にしているところが多い印象です。維持率が100%を下回った場合には追加で証拠金を入金するか、強制ロスカットの2択となります。

つまり証拠金額が不足していると常に「追証」と「強制ロスカット」のリスクを抱えることになるわけです。

そのため、自動売買をおこなう際には余裕を持った証拠金額を用意しておきましょう。高い証拠金維持率をキープできていれば、いきなりロスカットをくらうこともなくなり大損リスクが下がります。

大損の危険性を理解してからFX自動売買を選ぶ

FX自動売買で大損の危険性を理解できた方で、自動売買を運用してみたいという方は、以下の自動売買がおすすめです。

他の全てのFX自動売買と比較して検討したい方は、以下の「FX自動売買おすすめランキング」の記事をご覧ください。

一緒に読みたい

FX自動売買おすすめランキング7選!初心者が知るべきメリット・デメリット

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おすすめFX自動売買①松井証券

取引手数料スプレッド
(米ドル円)
取引最小単位通貨ペア数
無料0.2~1.6銭1通貨20種類

松井証券のFX自動売買は、2023年4月にスタートした新しいシステムで、業界初となる100円程度の少額から運用を始めることができます。

更に、取引手数料は無料で、スプレッドも業界最狭水準となっています。

総合的に見てもトップクラスのスペックであり、少ない資金で自動売買を運用したい初めての方や、他のシステムを使っていて取引コストに不満がある方におすすめです。

大きな損失が怖いという方は、少額から松井証券の自動売買を始めてみてください。

おすすめFX自動売買②トラリピ

取引手数料スプレッド
(米ドル円)
取引最小単位通貨ペア数
無料非開示1,000通貨15種類

トラリピ」はマネースクエアが提供しているFXの自動売買システムです。

設定方法が初心者向きなので、初めてシステムトレードに挑戦する方には特におすすめできます。

トラリピの仕組みは簡単で、トレードをおこなうレンジ(値幅)を設定するだけです。あとは注文量や損切り価格を決めておけば自動的に売買を繰り返してくれます。

おすすめFX自動売買③みんなのシストレ

取引手数料スプレッド
(米ドル円)
取引最小単位通貨ペア数
無料非開示1,000通貨31種類

「みんなのシストレ」はストラテジー選択型の自動売買システムです。

プログラムによるストラテジーも用意されていますが、実際にトレードをおこなっている方の取引をもとに自動売買を繰り返すことも出来ます。

また、みんなのシストレの魅力はストラテジーのランキングが見やすいところです。そのときに人気が高いストラテジー、収益性が高いストラテジーを一発で検索できるため、初心者にとっても利用しやすい環境が整っています。

ちなみにみんなのシストレは「1000通貨」から取引することが可能です。1000通貨は「0.1ロット」に該当する数量なので、自己資金が少ない方でも気軽に利用できます。

5,000円くらいの証拠金があればシステムトレードを体験できるため、ぜひ一度使ってみてください。

おすすめFX自動売買④トライオートFX

取引手数料※1

1,000通貨単位あたり片道

スプレッド※2
(米ドル円)
取引最小単位通貨ペア数
20円非開示1,000通貨17種類

※1)取引数量1万通貨未満の場合。
1万通貨以上10万通貨未満は片道10円。
10万通貨以上50万通貨未満は片道5円
50万通貨超は無料
※2トライオートFXのスプレッド情報(2023年3月4日)

インヴァスト証券が提供する「トライオートFX」はストラテジー選択型とストラテジー設定型の両方の特徴を持つ自動売買サービスです。

数多く用意されたストラテジーの中から好きなものを選ぶだけで自動売買を始められますが、自分でそのストラテジーの設定を変更することも出来ます。

つまり初心者から上級者までにおすすめできるのが「トライオートFX」ということです。経験の有無は関係ありませんので、どんな方でも満足のいく自動売買が体験できます。

既存のストラテジーではなく自分オリジナルのプログラムで勝率を上げたいという方は、ぜひトライオートFXを選んでみてください。

FXの自動売買ツール詐欺には注意が必要

FXの自動売買には取引によって損失が発生するリスクだけでなく「詐欺ツールに騙される」といった危険性もあります。

ネット上には昔から詐欺的な自動売買ツールが出回っていて、その被害に遭う方は後を絶ちません。なお、「勝率○○%!」「FXで絶対に勝てる方法」「年間収益○○万円の実績を持つ最強FXソフト」といった形で販売されている有料ツールは大半が詐欺商材です。

そもそも国内FX会社の自動売買システムでは、外部のツールを組み込むことが出来ません。仮に何かしらの方法で注文内容が同期できたとしても、それが上手くいく保証は一切ないわけです。

こうした自動売買ツール詐欺に引っ掛からないためにも、国内FXの仕組みやシステムトレードの基礎は学んでおいた方が良いと言えるでしょう。

鈴木拓也
高額で販売されているFX自動売買は詐欺も多いので、国内FX会社のツールを使うのがおすすめですよ!

記事:【恐怖】FXの自動売買詐欺の手口とは?注意点や詐欺に合わない方法

FX自動売買を選ぶときには大損の危険性を回避すること

自動売買システムを利用したFXトレードに大損の危険性はあるのか?をテーマに様々な情報を紹介してきました。

本文でも解説したように自動売買には損失が発生するリスクがあります。しかし、それは自分で取引をおこなう裁量トレードにも同じことが言えます。

自動売買システムを利用して稼ぐためには、その仕組みとストラテジーの内容を理解することが重要です。また、損切りの設定や証拠金に余裕を持つことも大事なポイントと言えます。

仕組みを理解しないまま大きな金額を運用することは大変リスキーなので、初心者であればまずは少額から自動売買を始めてみてください。

  • この記事を書いた人

鈴木 拓也

株式会社フィンテラス 代表取締役
日本証券アナリスト協会認定アナリスト
1987年生まれ、静岡県出身
明治大学理工学部卒業、東京工業大学大学院修士課程修了後、三井住友銀行に入行
東京本店にて為替のアルゴリズム取引、香港支店にて為替のカスタマーディーラー及び、インターバンクディーラー業務に従事し独立
FXや株式投資で運用し、金融資産は数億円
FXを中心とした投資教育のWebメディアやスマホアプリを運営
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