こんな疑問を解消します!
- 少額からFXを始める時におすすめの口座は?
- いくらからFXを始められるの?
- 少額FXのメリットとデメリットは?
少額でリスクを抑えてFXを始めたい!
そんな方向けに、この記事では「少額から始められるおすすめのFX会社3選」をテーマにしながら、少額FXのメリットやデメリットなどを分かりやすく紹介していきます。
また、初心者のためにFXの仕組みや取引に使う証拠金の計算方法なども簡単にまとめてみました。
少額でFXを始める方法
少額でFXを始めるためには、取引単位が小さいFX会社を選ぶ必要があります。
取引単位とは1回の注文で取引できる最低単位のことで、FX会社によって異なり、以下の種類があります。
取引単位 | 必要資金の目安 |
1万通貨 | 5万円~6万円 |
1,000通貨 | 5,000円~6,000円 |
100通貨 | 500円~600円 |
1通貨 | 5円~6円 |
※米ドル円レートが1ドル=130円の場合
一般的には1万通貨や1千通貨単位のFX会社が多いですが、少額からFXを始めたい場合には、100通貨単位、1通貨単位で取引できるFX会社を選ぶのがおすすめです。
例えば、1通貨単位で取引できるFX会社の場合、米ドル円が130円の時、1通貨(=1米ドル)の取引に必要な証拠金は約5円(130÷25)となります。
他のFX会社と比較して検討したい方は、以下の「FXおすすめ口座比較」の記事をご覧ください。
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少額から始められるおすすめのFX会社3選
少額から取引が始められるおすすめのFX会社3選を紹介していきます。
FX会社 | 取引単位 | 特徴 |
松井証券 | 1通貨 | ・業界トップクラスのスプレッド ・高いスワップポイント |
SBI FXトレード | 1通貨 | ・29種類のテクニカルチャート ・豊富なインジケーター |
マネーパートナーズ | 100通貨 | ・米ドル円スプレッド0.0銭 (1万通貨まで) |
松井証券
松井証券は「1通貨」から注文できるFX会社です。スプレッドの狭さは業界内でもトップクラスとなっていて、さらにプラスのスワップポイントが高く設定されているといった魅力もあります。
また、松井証券ではレバレッジの倍率を4段階から選択することが可能です。より少額からFXを始めたい方なら25倍、ロスカットリスクを抑えたい方なら1倍といった形で好きなレバレッジ倍率を選べます。
さらに松井証券は企業としての歴史が古く実績も豊富なFX会社です。信頼性や安心感といった部分は抜群なので、初心者の方にも自信をもっておすすめできます。
SBI FXトレード
SBIFXトレードも1通貨から取引可能なFX会社です。少ない注文量でも一般的な取引と同じ条件でトレードができますので、FXの練習には打ってつけだと思います。
また、SBIFXトレードの特徴は非常に機能性の高い取引ツールを用意しているところです。PC用ツールであれば29種類のテクニカルチャートと21種類の描画ツールを使えるのですが、これは他社よりも充実した内容と言えます。
チャート分析を学ぶために少額FXを始めるなら、ぜひこちらのSBIFXトレードを選んでみてください。
マネーパートナーズ
マネーパートナーズでは100通貨から取引に挑める「パートナーズFXnano」を提供しています。ちなみに100通貨の注文だと必要な証拠金はだいたい500円~600円くらいです。
なお、パートナーズFXnanoの特徴は「主要な通貨ペアならスプレッドが最小0.0銭になる」という部分です。(1万通貨までの注文に限る)
米ドル円やユーロ円のスプレッドが最小0.0銭というのは他社にない魅力と言えますので、現実的な利益を求める上でもおすすめのFX会社となっています。
少額FXのメリットやおすすめする理由
それでは次に、少額FXのメリットやおすすめする理由を解説していきます。
少額FXのメリット
- リスクが少ない
- FX取引の勉強に最適
- 色々なFX会社を試せる
- 実験的なチャート分析が可能
- デモ口座より緊張感がある
①リスクが少ない
少額FXのメリットはなんと言ってもリスクが少ないところです。
未経験者の中には「FXに失敗したら借金を負う」といったイメージを持っている方もいると思いますが、それは高額な取引をした場合です。
FXの取引に必要な金額は「為替レート×注文量」によって決まります。1通貨~100通貨くらいの注文量であれば、どれだけ失敗してもダメージは100円~1万円くらいです。
また、途中でポジションを決済してしまえば注文金額のすべてを失うこともありません。
FXで借金を負うパターン
- 多額の証拠金が必要な大量の注文を出す
- 予測がハズレて保有するポジションに含み損が発生する
- 含み損が発生すると口座の「証拠金維持率」が低下する
- 証拠金維持率が一定以下になると「追証(=追加証拠金)」が請求される
- 追証が支払えなければポジションが強制ロスカットされる
- 追証を支払ったとしても再度証拠金維持率が低下すればさらに追証を求められることになる
ちなみにこちらがFXで借金を負うパターンとなりますが、要するに「追証」を支払うのに借金をすればそれが自分の負債になるということです。
追証を支払わずにポジションを強制ロスカットされた場合には、もともと自分が入金した分のお金のみが損失となります。
こうしたFXの仕組みを理解できていれば通常の取引でもリスクを計算することができますので、ぜひ参考にしてみてください。
②FX取引の勉強に最適
リスクが低い少額FXでも取引を重ねていけば、段々とFXのやり方や注文の仕方が分かってきます。
初心者がいきなり高額な取引に挑戦すると何が何だか分からないまま損失を抱えることになりますので、まずは少額FXで取引の基本を学んでみてください。
なお、FXに必要な知識として以下のようなものが挙げられます。
少額FXで勉強すべきポイント
- FX口座の作り方
- FXの仕組み
- 注文方法の種類
- 損切りや利確の設定
- チャート分析の仕方
FXにはリアルタイムの価格で注文を出す方法もあれば、自分が決めた価格まで下がったとき(または上がったとき)に注文を出すといった方法もあります。
また、注文を出すときに損切りや利確の価格を設定するといったパターンもありますが、こうした注文方法を上手く活用することがFXにおいては非常に重要です。
さらにFXで欠かせないものが「チャート分析」です。チャート分析なしでFXに挑むのはただのギャンブルとも言えますので、少額FXを通してその分析方法を学んでみてください。
記事:FXのテクニカル分析とは?初心者におすすめのインジケーター3種類
③色々なFX会社を試せる
色々なFX会社を試せるというのも少額FXのメリットです。
各FX会社に少額ずつ資金を預けて、それぞれの特徴や取引条件を確認するといった意味でも少額FXは効率的な手法と言えます。
ちなみに確認するべき取引条件とは以下のような部分です。
FX会社ごとの取引条件
- レバレッジ
- スプレッド
- スワップポイント
- 約定力
- 取引ツールの機能性
あとは注文が実行されるまでの素早さ(約定力)や取引に使用されるツールの機能性もチェックしてみてください。
④実験的なチャート分析が可能
先ほども少し触れましたが、FXにはチャート分析が欠かせません。
チャート分析方法には様々な種類があり、その実験の場として少額FX用口座を使うトレーダーもいます。
ちなみにデモ口座でもこうした実験はできますが、やはり実際にお金を投じているかどうかは大きな違いです。
自己資金が掛かっているからこそ真剣なチャート分析ができるようになりますので、自分なりの分析方法を試したい方は少額から注文できるFX会社を選んでみてください。
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⑤デモ口座より緊張感がある
前述の通り少額FX用の口座はデモ口座より緊張感があります。チャート分析の仕方だけでなく、実際に損益が発生するというのもFXを学ぶ上で大事なポイントと言えるでしょう。
また、デモ口座には本番用の口座と若干異なる点もありますが、そのうちのひとつが約定力です。デモ口座でおこなった取引は現実のインターバンクに繋がっていないので、他の注文に影響を与えません。
逆に自分自身の取引も他の注文からの影響を受けないため、リアルな取引とは約定までのスピード感が変わってくるわけです。
そのため、本当の取引環境を知りたいのであればデモ口座ではなく少額からでも注文が出せるリアル口座を利用しましょう。
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少額FXのデメリットや注意点
続いては少額FXのデメリットや注意点について解説していきます。
少額FXのデメリット
- 短期的に稼ぐことは難しい
- 証拠金が少ないとロスカットリスクが高まる
- 通常の取引より緊張感やストレスが少ない
①短期的に稼ぐことは難しい
FXで得られる利益は「注文時と決済時の差額」と「注文量」によって決まりますが、少額のトレードだと注文量が少ないため大きな利益に繋がらないといったデメリットがあります。
ちなみにFXの利益を計算する式は「注文時と決済時の差額×注文量=利益(または損失)」です。たとえば米ドル円のレートが「100円」⇒「101円」に上がったと仮定して、100通貨分の買い注文を出したとしましょう。
このときの利益は「1円(差額)」×「100通貨(注文)」=「100円(利益)」となります。これが1万通貨分の取引であれば1万円の利益が得られるということです。
もちろん100円の利益をコツコツと貯めていくことも大切ですが、ある程度まとまった利益を短期的に求めるのであれば注文量を増やすしかありません。
②証拠金が少ないとロスカットリスクが高まる
少ない資金しか口座に入金していないとロスカットリスクが高まります。ロスカットとは証拠金維持率が一定を下回ることで発生するものです。
ロスカットと証拠金維持率
- 顧客の資金がマイナスにならないよう、ある程度の段階で注文を強制決済するのがロスカットの役割
- ロスカットは証拠金維持率の低下によって発生する
- 証拠金維持率は「口座残高(+含み損益)÷必要証拠金×100=%」で計算される
- ロスカットの基準となる証拠金維持率はFX会社によって異なる(目安は100%)
- ロスカットを回避するためには自分でポジションを決済するか追証を入金するしかない
たとえば口座残高が1万円のときに、1万円分の注文を出した場合は証拠金維持率が100%となります。
この状態でポジションに100円の含み損が発生したとすると「9,900円÷10,000円×100=99%」となり、強制ロスカットの対象となってしまうわけです。
もちろん注文量を減らせば少ない自己資金でもロスカットリスクは下がりますが、そのあたりは自分が求める利益額との兼ね合いになります。
③通常の取引より緊張感やストレスが少ない
国内FX会社の一般的なロット単位は「1ロット=1万通貨」です。1万通貨の取引に必要な資金は25倍のレバレッジを使ったと仮定しても5万円前後となります。(米ドル円の場合)
数百円程度から始められる少額FXはこうした取引よりも緊張感やストレスが少なく、気軽に挑めるところが魅力的な部分です。
しかし、逆に考えると緊張感やストレスが少ない分「真剣さに欠ける」といったデメリットもあるわけです。
もちろんデモ口座よりはFXの練習になりますが、将来的にもっと稼ぎたい方は段階的に注文量を上げていくことを検討した方が良いと言えるでしょう。
初心者には少額から取引できるFX会社がおすすめ
少額から始められるおすすめのFX会社3選を紹介してきました。ご覧いただいたように国内FX会社の中には1通貨から注文を出せるところがあります。
1通貨からの取引であれば大きなダメージを受けることもありませんので、FXの勉強をしたい方にはぴったりの環境と言えるでしょう。
また、少額の取引を通してFXの経験が積めれば、将来的に通常のFXトレードにも挑んでいけます。FXに興味がある初心者の方は、ぜひ少額FXができる口座を選んでみてください。